クロス取引 確定申告
株での売買を行うと、その内容を確定申告しないといけません。株による利益を得た場合には、利益の10%が税金となってしまいます。この税金を節税するためにクロス取引を行い、その結果を確定申告で報告するという手法が以前から行われています。
まずは1年間の株式取引の実績を確認します。その実績の中で利益を得ていると、確定申告の際に税金を払わなくてはいけません。そこで、現時点で売りに出すと損失が出る株を売りに出し、損失を確定させてまた書いを出します。こうすることで株の利益部分が見た目上なくなり、確定申告の際に税金を払う必要がなくなるのです。
但し、売買における手数料はかかりますので、あまりにも少額の利益の場合はお勧めしません。また、あからさまなクロス取引を繰り返すと問題が出てきますので、ほどほどにという感覚も必要です。この手法は個人でも行っていますが、景気の良い時代は企業も頻繁に行っていたようです。
クロス取引は実際には節税に関してメリットがある場合とそうでない場合があります。証券会社は手法として勧めてくるかもしれませんが、税理士の話を信じる方がいいでしょう。営業マンはあくまで取引をしてもらうために話をしていますので、その辺りの判断は大切になってきます。