クロス取引 手数料
クロス取引は節税対策という場合と株主優待のためにというケースがあります。最近では、株で利益配当を受けているケースが少ないため、株主優待のためにクロス取引を行うケースが増えています。
そして最近では、この株主優待のためのクロス取引が一般的になりすぎて、以前ほどおいしいものではなくなってきました。簡単に言うとクロス取引にかかる手数料として逆日歩というものがあるのですが、この逆日歩が高額になりすぎて、株主優待の金額以上の手数料になってしまっているというケースが多発しています。
この逆日歩というのは信用取引の売り手が買い手に支払う手数料なのですが、株主優待を狙うときには時期や銘柄が集中してしまうケースが多く、株が足りなくなってしまいます。この時にこの逆日歩が高額になってしまうのです。
この逆日歩は事前に計算することができないものです。つまり、取引を行った後に判明するため、人気がある株主優待の銘柄で行う場合には注意が必要です。3,000円相当の株主優待を受けるために、数万円の逆日歩を払うのは損ですよね。
このように手数料である逆日歩は変動するものですので、ここでも株主優待の内容をよく吟味し、人気が高くなりすぎるものではないかどうかも判断する必要があります。